「営業職って、募集ではよく見かけるけど、やっぱりブラックなイメージがあるよな~。。でも、実際はどうなんだろう?経験者の生の声を聞いてみたいなー。」
今回は、こんなリクエストに応えていきます。
記事の信頼性
この記事を書いているボクは、営業歴20年。
営業職に就く前はボク自身も正直、営業職に対してあまり良いイメージはありませんでした。
でも、実際やってみると、気がつけば20年以上が経過。
これが全ての答えではありますが、そんな最初のイメージを凌駕するほどのものが営業職にはあります。
その理由を記事で書いているので、参考にしてみてください。
今回は、営業職のイメージで代表的な5つを挙げて、そのイメージを払拭させる逆の要素を解説しています。
一つ目と二つ目のタイトルが対(つい)になっているので、照らし合わせて読み進めてもらえると理解が深まります。
営業職のイメージが悪い5つの理由
まず、悪いイメージからですが、代表的なところでは以下のような感じですね。
- 残業は当然で労働時間が長い
- ノルマがあり、こなせるか不安
- 会社の顔=責任あるポジション
- 対人関係スキルを求められる
- メンタルが強くないといけない
残業は当然で労働時間が長い
ここは、営業職特有のところかもしれません。
会社への出勤は他の従業員と同じなのに、外回りした後の対応(メールや資料作りetc.)をしたりと営業職だけ遅い時間まで会社に残っているから。
確かにこれを否定できないのが事実ですが、どちらかというと営業マンのほとんどが“やるべきことがあるから、やりきりたい”という意味で居残っていると思います。
よくある質問:でも、中には周りの雰囲気に流されて帰れなくなっている人もいるのでは?
これは、少なからずいると思います。
でも、それは入社したての新人であったり、先輩や上司へ気を遣ってばかりいる人です。
営業をバリバリこなしている人で、そんな人はまずいないと言っていいでしょう。
なぜなら、仕事がデキる人は無駄な時間の使い方はしないので。
もし、この記事を読んでいるあなたが前者(気遣いすぎる、または弱気な姿勢)であれば、営業職はオススメできません。
ノルマがあり、こなせるか不安
これは、営業職に就く上で最も立ちはだかる課題ですね。
やはり、誰しも安定した収入がほしいし、労働に対する対価が見合わない仕事はしたくないから。
営業職は自分の成績がダイレクトに返ってくる職種なので、ボク自身も実績が上がらないときはなかなか堪えた時期もありました。
ボクの場合は、そんなときこそ自分の能力不足に対して自省していたので、「不安」と感じるよりもどうすれば浮上できるばかり考えていました。
会社の顔=責任あるポジション
これは、ノルマの部分とも連動するところですね。
責任あるポジションだからこそ、自分の収入面にも影響してくるというわけなので。
他にも、会社の代表的な役割として取引先に出向くので、問題を起こさないようにというプレッシャーもあります。
ボクは若いときにお客さんと揉めて問題を起こしたことがあり、どんなにこっちが正当なことを言っていても相手はお客さんなので、理不尽であっても謝らないといけなかったことを覚えています。
それくらい営業職は会社の顔であり看板を背負っているので、無礼な真似はできないということです。
対人関係スキルを求められる
ここは営業職に関心がある人にとって、一番気になるところではないでしょうか。
なぜなら、営業職は取引先だけでなく社内など様々な関係各署と連携を取って進めないと成立しない職種だから。
特に営業職は、御用聞きだけでなく新規開拓というタスクを課されたり、ときには接待も必要になってきます。
コミュニケーション力が全くない人がこの記事を読んでいるとは思えませんが、営業職に興味がある方はここは必須と心得ておきましょう。
メンタルが強くないといけない
実は営業職に就いて続けられるかどうかは、ここに掛かってきます。
その理由は、このメンタル面が弱くて営業を辞めるという人を数多く見てきたから。
上記で挙げた、ノルマやプレッシャーなど営業マンに対する期待や圧力は半端なものではありません。
そういうものに耐えてまで続けようと思えない人は、営業職に就いてみようとも思わない方がいいと思います。
それでも、その先にある喜びのために頑張りたいと思える人は、次項へ読み進めてください。
営業職のイメージを変える5つの魅力
次に、上記で挙げた悪いイメージに対する魅力を解説していきます。
- 働き方でメリハリをつけられる
- 頑張れば人並み以上に稼げる
- ビジネス最前線に身を置ける
- 人脈のネットワークが広がる
- 感謝される事が原動力になる
働き方でメリハリをつけられる
労働の拘束時間が長いと思う人は、ここを知っておきましょう。
このメリハリができるようになれば、営業職は楽しいと思えるようになるから。
営業職は遅い時間までダラダラする人もいれば、やるべきことをテキパキ済ませて退社する人と二分化されます。
ボクも、営業職に就いた最初の頃は仕事を覚えるのに必死だったので遅い時間まで働くことはザラでしたが、数年経つうちに自分のペースで働けるようになり、徐々に早く帰れるようにもなっていきました。
でも、今はワークライフバランスが提唱される時代なので、その日のタスクを明確にしておいて、確実に済ませるなり次の日に持ち越す内容という風に棲み分けして進めていれば、会社側に咎(とが)められることもないはずです。
ちなみに、これだけは断言しておきますが、現代はただただ遅い時間まで働くことが美学という時代ではないということです。
頑張れば人並み以上に稼げる
ここは、ボクが営業職に就いて実現してきたことの一つです。
営業としての実績を上げて会社から評価されれば、数年で1.5倍もしくは2倍にすることが難しい職種ではないので。
ボクは最初に営業職を始めた会社がメーカーでルート営業だったので高い賃金ではありませんでしたが、その中でも新規獲得すればインセンティブが付与される制度があったのでそれを毎月狙ってプラスアルファの給料を得ていました。
でも、このその月ごとの取組みが会社にも評価されて、5年後に主任、その2年後には管理職(課長職)を任されていったので、次第に収入面でも安定していきました。
ボクがここで言いたいことは、要するに売上に対して貪欲になり目の前のことに全力で向き合っていれば自然と稼げるようになっているということです。
ビジネス最前線に身を置ける
ここは会社の顔としての責任を負う反面、営業職の醍醐味にもなります。
なぜなら、この目まぐるしく動く世界で最新の情報を扱って仕事を進めていけるポジションだから。
世の中で話題になる前に水面下で動いている情報も入手したりもできるので、メディアで取り上げられているのを後から見て優越感に浸れたりもできます。
ですが、ボクがここで伝えたいのは実用的な話です。そんな知見を広げられる職種だからこそ、他社との差別化や取引自体を奪取することも可能になるんです。
当然ながら、相手(競合他社)もその先を行くこともあるので、情報戦になることもしばしば。
こういう場数を踏んでいくことで、営業マンとしての実力が身に付くのも事実です。
ビジネスマンとしての成長を遂げたい人には、最適解とも言える職業ではないでしょうか。
人脈のネットワークが広がる
ここは、営業職に就くということの最大のメリットを言えるでしょう。
ボク自身、今現在もこのネットワークがあるからこそ仕事ができているので。
営業職で長年経験がある人なら、これに置き換わるほどの恩恵は他にはないと思うはずです。
それくらい、営業という職種は人生を変えてくれます。
具体的には、担当した取引先の誰かと意気投合してプライベートでも付き合うようになったり、個人的な話をする仲になって最初は社交辞令と思っていて会食したら意外と同じような考え方を持っていたりと、結構色んな人との付き合いの幅が広がって自分自身も成長していくものです。
でも、営業職にとってどの程度のコミュニケーション力があればいいか気になるところですよね。安心してください、そんなに難しく考える必要はありません。特別な応酬話法を身につけるのではなく、相手のことを好きになることがスキルアップの第一歩だとボクは思ってます。
感謝される事が原動力になる
ここは営業職を続けていく上で、本当に心の支えになります。
営業で離脱する人のほとんどが精神的な部分であり、癒される場所が仕事以外のところになる人がほとんどなので。
ボクは仕事でのストレスは仕事で解消するべきと考えていて、仕事と分離されたプライベートで発散しても大した効果はないと思ってます。
現に、プライベートでスッキリした翌日出社しても、そのストレスには必然的に遭遇します。
これを解決していくには、営業を通じて向き合っていくしかありません。でも、そこで自分の思いやりによって感謝されたり、心ある言葉をもらえた時はひとしおです。
実際、長年続けてきたボクも取引先や関係部署に救われたことは幾度となくありました。
きっと努力は報われると信じて続けていれば、営業をしていて良かったと思う日が来るはずです。
まとめ:営業職のイメージは覆すことができる
ここまで、営業職のイメージについて解説してきました。
イメージや噂や情報に流されるのは個人の自由ですが、実際に経験していないことを人の物差しで測ったところで、それはあくまで“他人の経験であって、自分の経験ではない”ということは肝に銘じておきましょう。
世の中には色々な仕事がありますが、イメージも十人十色です。
それを経験=チャレンジもしないで、諦めることほどもったいないことはありません。
説教じみたことはここまでにしておいて・・・
ボクがこの記事で言いたいことは、「営業職は主体性を存分に発揮できる職種」ということです。
どんなイメージがあっても、自分から『こうしてみよう』『こうすればどうかな』という思いを行動にしてみれば、その瞬間から景色が一変するのが営業職なんです。
あなた自身が変わりたい、もしくはやってみようと少しでも思っているのであれば、ボクはその一歩を応援します。
今回は以上です。
「営業職」に関心があるなら、こちらの記事も参考になるはずです。
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