「都会での生活に疲れてきたので、田舎でのんびり暮らしてみたいな~。でも賃金は安そうだし、不便もあるような・・・地方に移住するメリットとデメリットを教えてほしい!」
この記事では、そんな地方への移住を考えている人のお悩み解消に書きました。
記事の信頼性
ボクは、27年以上都会で暮らして結婚して家族を持ち、2021年3月に地方へ家族で移住して田舎での生活をスタートさせました。
この記事は、そんなボクが約半年間で経験した都会とのギャップや移住生活について書いています。
※数年住んでいるよりも、都会で生活した経験が残りつつ田舎での実体験と比較しているので、これから移住を考えている方には参考になると思います。
地方へ移住することになったキッカケ
まず最初に、地方へ移住することになったキッカケをお伝えします。
その前に大前提としてお伝えしておかないといけませんが、ボクは地元に帰郷したという形になります。
でも、長年(10年以上)都会に住んでいて、地方へ移住するというのは(家族共々)相当な勇気に入りますし、タイミングもとても重要です。
なので、結論を先にお伝えしますが、移住するキッカケは自分が“今だ” という時こそが、その人の絶好のタイミングなんです。
少し抽象的かもしれませんが、具体例は以下のボクの経験談を参考にしてみてください。
ボクが移住することになったキッカケは、以下の要因が重なったからです。
【地方移住のキッカケ】
・義母が他界、両親も高齢
・仕事はリモートワーク対応
・子供の進学に時期を調整
順にご覧ください。
義母が他界、両親も高齢
ボクは大阪出身の妻と結婚をして、子供が生まれたことで義母の近くへ住み移り6年ほど歩いていける範囲内のところに住んでいました。
妻は母子家庭ということもあり、そんな義母が急遽他界をしたことで近くに住んでいた意味もほぼ無くなってしまったんです。
そんな中、高齢になったボクの実父母も後継者のことで帰郷を打診してきていたのもあり、決断することになりました。
仕事はリモートワーク対応
移住するのに一番気になるのがこの仕事ですが、コロナ禍になったことで続けていたリモートワークも固定化され、会社にも提案したところ了承を得られました。
本当のところは退職も考えて話していましたが、ボクが実績を出していたことで引き止められ、結果的にリモートワーク継続による移住が実現できました。
「それはお前だからできたんだ」「賃金の低い田舎では暮らせない」と思われる方もいると思うので、結論をお伝えします。
今ではコロナ前とは違って、田舎からのリモートワーク求人も普通にありますよ。
実際にボクも探していましたが、エリアを絞らず求人検索すれば普通に出てきます。
移住前に一度、検索してみれば大体イメージできると思います。
子供の進学に時期を調整
生活するための仕事もですが、お子さんをお持ちの方なら子供の環境のことも気になりますよね。
「今までの友達と離れて、新しい環境に順応できるだろうか・・・」など。
ボクには2人の子供がいますが、上の子はすでに大阪で小学校に通っていたのに対して下のことは幼稚園通いだったので、小学校に進学するタイミングにしました。
この機会を逃すと難しいと判断したわけです。
それでは、地方移住のメリットとデメリットをお伝えしていきますが、その前に今回の内容に関しては、「家族持ち」「ビジネスマン」という見方でメリットとデメリットをお伝えしていきますので、あらかじめご了承ください。
地方へ移住してわかった5つのメリット
【地方移住の5つのメリット】
・健康的な食生活を送れる
・精神的な安定を得られる
・ご近所の協力体制がある
・誘惑要素が少ない・無い
・新ビジネスの考案&実現
健康的な食生活を送れる
よく聞く話ですが、「田舎の食べ物は美味しい」は事実です。
それは、空気や水が美味しいから育てる物も自然と美味しいものになるからです。
やはり、食生活は充実しているに越したことはありませんね。
美味しい食べ物は、食べる前は嬉しくてワクワクして、食べている時は笑顔になり、食べた後も幸福感が高まりますからね。
特に田舎の場合は都会と違って近所付き合いが多い分、野菜や果物などをもらうことが日常茶飯事です。
食べ物になると、常にお金を消費する都会では感じられない光景ですね。
よくある質問:美味しい食べ物なら、都会でも食べられるのでは?
そう思う方もいるでしょう。
それも一つの答えかもしれませんが、ここで言うところの“美味しい食べ物”はタイトルの通り、健康的でなければ意味がありません。
美味しくても添加物が多かったり、濃い味の外食では・・・ですね。
あと、コスパがいいのも大きなメリットです。
健康的で美味しいものを食べれても、それだけお金を消費しているようでは続きませんからね。
精神的な安定を得られる
田舎は本当に静かです。
都会と違って、人口密度が低いですからね。
リモートワークをしていても自然を味わいながら仕事ができるので、時間の流れがスローに感じます。
自然が多いので、レジャーとして気分転換もできます。
この環境は安定したメンタルを持ち続けられ、仕事にも大きく影響すると思います。
具体例を一つ挙げると、ボクは営業なので電話でお客さんにアポイントを取ることがありますが、都会に住んでいた時は騒音や人声などで窓をよく締め切っていたのに対して、今は窓を開けたままでも十分に電話ができます。
ご近所の協力体制がある
田舎は近所付き合いが面倒ということもよく聞きますが、その裏返しとして、近所付き合いがあるからこそ家族のような関係ができ、子供でも大人でも助け合うというのが当たり前になっています。
都会のように、マンションの隣に住んでいる「人の顔も知らない」「話したこともない」ということはありません。
この協力体制があると、上記で挙げた食べ物もですが、信頼できるため住んでいて安心感が大きいですね。
実際に、子供を持つ親であれば会ったこともない親の子と遊ばせるより、どんな父親または母親かということを知っておくだけでも安心できますからね。
誘惑要素が少ない・無い
ビジネスマンとしては、ココは結構ポイントが高いのではないでしょうか。
田舎は都会と違って、お店の種類や数が少ないので遊ぶ(時間とお金の浪費)という行為が絶対的に少なくなります。
そのため、ビジネスに集中できる時間が増え、結果的に効率の良い生活が送れます。
例えば、テレビやネット広告などで外食チェーンの宣伝をしていると出掛けたくなりますが、そんな店さえないので普通に諦めます。
都会の環境に住み慣れている人にとっては寂しいイメージはあると思いますが、ポジティブな言い方をすると「ないものはない」という風に誘惑を断ち切れるので、やりたいことが多いビジネスマンにとっては仕事が捗り良い環境だと思います。
新ビジネスの考案&実現
観光とはまた違い、田舎に住むと都会で経験できなかった非日常を感じられ、新しいビジネスを創造できます。
前項で挙げた通り、お店自体が少ないこともありますが、過疎地であることに加え自然があることによって次々と発想できます。
例えば、
ハードルの低いところからになると、
・野菜を育てて販売・・・農地が余っているので、土地を借りればいいだけですね。
・プログラミング教室・・・教室開催以外にも田舎は古いホームページのままなので、営業をかければ仕事は取れるはずです。
・ブログ等の情報発信・・・都会の人に向けた、田舎の特性を活かした経験談を発信すれば差別化になりますね。
ハードルの高いところで言えば、
・古民家を賃貸・買い取る・・・リフォームして貸したり、ネットビジネスの倉庫として使えます。
・ビジネス自体を買い取る・・・過疎地による後継者問題があるので、紹介を使って個人でされている商売を継承することも視野に入れれます。
などなどを現実的に考えることができます。
地方へ移住することの5つのデメリット
【地方移住の5つのデメリット】
・移動手段が限られている
・生活面で選択肢が少ない
・近隣の情報収集力が高い
・都会と違い配送物が遅い
・気候の変化と生物が多い
移動手段が限られている
移動手段は「車」が主流になると考えておいた方が良いですね。
言うまでもありませんが、都会と違って公共交通機関が圧倒的に少ないです。
実際、ボクも移動手段はいつも車です。
その他、自転車という手段もありますが、ここは自転車で行ける距離であれば健康のためにも歩くようにしています。
都会で公共交通機関頼りになっている方は、移住を機会に車に乗ることも考えてみるのも良いと思います。
行動範囲が一気に広がりますよ。
生活面で選択肢が少ない
学校・塾・病院・スーパー・歯医者・美容室などなど、何かにつけて選択肢が少ないです。
田舎は過疎化が進んでいるので、これは個の力ではどうにもなりませんね。
学校に関しては都会も分散化されているので似たようなものですが、学年あたり2~3クラスまたは1クラスになります。
学校や塾は、少人数の方が行き届くというメリットはあります。
病院は、診療科によって有無があります。
自分の住む予定の地域情報を確認して、対応できる診療科がない場合はどれくらいの距離に対応できる病院があるのか下調べしておくことをオススします。
買い物は都会より高値と思っておいた方が良いです。
ただし食材は良いものなので、それだけの価値はあるでしょう。
歯医者や美容室に関しては意外と多いこともあるので、情報を集めてみてはいかがでしょうか。
ボクの移住した先は、結構あります。
近隣の情報収集力が高い
ここは、田舎の最大のデメリットというべきところですね。
田舎は密接な関係にあるため、誰かに話すと次の日には近所中に広まっていると思いましょう。
ボクの事例でいうと、地元ということもあったので移住して1ヶ月もしないうちにほとんどの地元住民には知られていました。
ボクは実家からは少し離れた地域(車で10分程度)に住んでいますが、引っ越す前からひっそり暮らそうと考えていたので親兄弟には口止めしていたにも関わらずです。
情報源を辿ると、ガス屋さんだったことが判明しました。
ガス屋さんの担当者が実家のご近所さんで、名前を見た瞬間にバレていたそうです。
ボクのように地元への帰郷でひっそり暮らそうと考えている方は、親兄弟や仲のいい友達への口止め含め、今回のケース以外にもどこで漏洩する可能性があるかも考えておいた方がいいかもしれませんね。
これは一例ですが、悪事千里を走るということわざもあるように、悪事以外にも田舎ではどこでいつ何を話されているかわからないので、おしゃべりには気をつけた方が良いでしょう。
都会と違い配送物が遅い
配送物に関しては、都会よりも1日多く見ておいた方が良いです。
これは物理的な問題なので田舎の立地上、受け入れざるを得ません。
ネット通販が一般化した現代ではライフラインの一つにもなりつつあるものですが、早めの注文を心掛けるようにしましょう。
ボクも移住当初は、都会の時と同じ感覚で「明日には届くだろう」と思って注文してまだかまだかと待っていました。
当然ですが、未だにコンビニもないような田舎でも一昔前まで一切走っていなかった佐川急便やヤマト運輸などの宅配便でも、普通によく見かけるようになったので拠点は増えていっているんでしょうね。
気候の変化と生物が多い
最後に、田舎に住むということの覚悟ですが、寒暖差は都会に比べて激しいということと虫や野生動物が出没するということも頭に入れておきましょう。
寒暖差に関しては、田舎になると海や山が近くにあるため必然的に寒くなるのが早く、寒い期間も長いです。
でも夏は、地域によってカラッとした暑さであったり湿気が多いということもあるので、人によっては過ごしやすいかもしれません。
ボクは寒がりなので、寒い期間が長いので防寒に徹底しています(笑)
虫や動物ですが、虫は都会より大きいです。
例えば、夏や山に多い蚊にしても都会よりも1.5~2倍くらいは大きいですね。
動物に関しては、鹿やイノシシが畑や田んぼを荒らしたり、下手すればクマが出没することもあるようです。
田舎に住むと自治体のコミュニティがありますが、その中でクマ出没情報などを共有されています。
鹿は、夜中に車で山を走行中に生で見たことがあります。
あと虫ですが、手のひらサイズのクモが家の中に入ってきていて、さすがにビビりましたね。
ボクの場合は、隣が空き家だったのでそこから来ているのではと思っています。
玄関や網戸の隙など侵入経路は断つように、しっかり対策すれば大丈夫です。
田舎は空き家が多いので、移住する先の周辺もチェックしておくことをオススメしておきます。
まとめ:人生に一度は地方移住を
地方移住のメリットとデメリットをお伝えしましたが、地方移住を経験したボクからのアドバイスとしては、「移住する」「移住しない」で悩むのであれば、移住するべきだと思います。
なぜなら、「あの時、移住しとけば良かった・・・」などと、誰しも後悔する人生は送りたくないでしょうからね。
まだ半年ちょっとですが、ボクは移住して良かったと正直に思います。
田舎の人は、自分が思っている以上に温かいですよ。
今回は以上になります。
地方移住についてご紹介しましたが、地方移住になるとやはり賃金が低いことが気になると思うので、そんな方にはリモートワーク(テレワーク)がオススメです。
テレワークに関しての記事も書いてますので、合わせてご覧ください。
営業がテレワークをするメリットとデメリット【3つの理由を解説】
【比較】営業はテレワークで何をするべきか【今までとの違い3つを検証】
ご参考までに。