「営業でメールを送っても読んでもらえていない。。開封さえもされていないのは、件名がダメなのかも?開封されて、本文を読んでもらえるような件名にするコツなんかないかなー・・・。」
今回は、こんな悩みをお持ち方に解説していきます。
記事の信頼性
ボクは営業経験20年。
今まで数多くの顧客や取引先にメールをしてきた中で、件名をどう書けばいいのかを模索してきました。
その結果、開封率が高く、本文をしっかり読んでもらえる件名の書き方を今現在も採用しています。
そんな内容を今回の記事にまとめたので、最後まで読んでもらえれば今日明日からでも使えると思います。
営業メールを開封してもらう件名のコツ
まずは件名のコツですが、5つに絞ってみました。
これらを意識するだけで、件名に対する悩みも一つは解消されるはずです。
- 短すぎず、長すぎずに
- 明確な表現を心掛ける
- お題を2つに分けて書く
- 関係性を熟慮しているか
- 本文を書いてから決める
短すぎず、長すぎずに
ここは基本的なところですが、メールが届いたときの一覧で長い件名で途中で途切れているのを見た経験はないでしょうか?
これではメールを開封する前から、ちょっとウンザリするんですよね。。
逆に短すぎるのも、漠然としすぎて配慮に欠けます。
なので、件名はいかに短く凝縮したものにするかがポイントです。
ボクの場合は、どれだけ長くても全角で15文字までと決めています。でも、基本的には先述の一覧で途切れるのが嫌なので、大体10文字(半角で20文字)で収めてますね。
明確な表現を心掛ける
あいまいな表現はNGです。これはまず後回しにされます。
なぜなら、相手からすれば「何を伝えたいのかわからない」「どれのことを指しているかわからない」ので、それを考える時間がもったいないから。
具体的な例でいうと、以下の感じ。
✖:前回お打ち合わせの件 → ◯:【△△(内容)】お打ち合わせの件
✖:アポイントの件 → ◯:【△月△日】アポイントの件
✖:☐☐(商品・サービス名)ご注文の件 → ◯:【○○.○○.○○(日付)】☐☐ご注文の件
一目瞭然ですが、具体名や数字を入れるだけで何について触れているのかがわかりますね。
お題を2つに分けて書く
お題を2つにする理由は、件名であっても情報量を増やすためと、できる限り件名だけを見て何の件なのかを理解してもらうためです。
ボクはいつもこんな書き方をしてます。
・【○○(商品・サービス名)】お見積り依頼の件
・【○○(商品・サービス名)】△月△日ご注文の件
・【御請求書】○○年○○月分
冒頭に隅付きカッコ(【】)をつけることで目的や日時、要件などを分けて書けるので、相手がパッと見で理解・判断しやすくなります。
関係性を熟慮しているか
ここは意外と欠落しやすいところですが、まだ1~2回くらいの面識の人と数年付き合いのある人と同じようにしない方が良いということです。
気をつける点は、当然ながら関係性ができている顧客よりも新規顧客ですね。
具体的には、以下です。
ケース①
・既存顧客:【○○】お見積りの件
・新規顧客:【○○】お見積りの件につきまして
ケース②
・既存顧客:【○月○日】ご面談の件
・新規顧客:○月○日ご面談の件【株式会社△△ ☐☐(名前)】
ボクの場合は、上記のように言い回しを丁寧にしたり、会社名と氏名を入れて覚えてもらうようにしてます。
※でも、ここまで長く書くと冒頭に解説した文字数には収まりませんが、臨機応変に対応しましょう。
本文を書いてから決める
件名を決めるときに一番重要視しないといけないのは、ここです。
なぜなら、件名が本文とミスマッチしているようでは本末転倒なので。
じゃあ、本文とマッチングさせるにはどうすればいいの?と思う人もいるかもですが、そこはあまり深く考えなくてOKです。
例えば、こんな感じで「要件+具体名(名称、数値等)」で十分です。
・新商品の案内:【○○(商品名)】新商品ご案内の件
・アポイントの確認:【○月○日】お打ち合わせの件
・担当変更の挨拶:担当変更のご挨拶【株式会社△△ ☐☐(名前)】
件名はあくまで本文を読んでもらうためのタイトルに過ぎないので、ミスマッチしないことだけを意識して、あまり時間をかけずにサクッと決めちゃいましょう。
営業メールの件名の例文10選【場面別】
次に例文ですが、似たような場面別に分けて解説していきます。
- 案内・提案
- 質問・確認
- アポ・依頼
- お礼・謝罪
- 挨拶・報告
案内・提案
・案内
- 【○○(商品名)】新商品ご案内の件
- 【○○(サービス名)】説明会ご案内の件
・提案
- 【○○(商品・サービス名)】リニューアルご提案の件
- 【○○(商品名)】売上△△%改善のご提案
ポイント
ここでは、商品またはサービス名はもちろん、目的となる主題(リニューアル、売上改善など)は忘れないようにしましょう。
質問・確認
・質問
- 【○○(商品名)】お見積の件ご教示ください
- RE:○○ご相談について
・確認
- 【○○(商品名)】納品日確認の件
- FW:取引契約書送付の件
ポイント
ここでのポイントは、上記の通り「RE:」や「FW:」を活用することです。質問や確認はメールをしている中でのケースがあるため、同じ件名を使い回すことで相手も比較的早く開封してくれます。
アポ・依頼
・アポ
- 【新商品】ご案内日時の件
- 【○月○日】ご面談の件
・依頼
- 【○○(部品名)】見積依頼の件
- 【○○(商品名)】御注文の件
ポイント
アポの場合は、基本2~3個を候補とすべきですが、電話などであらかじめ日が決まっている場合は②のように【○月○日】としてもOKです。
依頼に関しては、客先にするのは少ないと思いますが、②のように注文書発行を督促するときは「依頼」などはつけない方が望ましいです。主には仕入先に依頼することが多いので、ボクは①のように「~依頼の件」としています。
お礼・謝罪
・お礼
- ご面談のお礼【株式会社△△ ☐☐(名前)】
- 迅速な対応のお礼【株式会社△△ ☐☐(名前)】
・謝罪
- 【○○(商品名)】納期遅延のお詫び
- 製品不具合のお詫び及び今後の対応
ポイント
お礼に関しては、最後に会社名等を入れておいた方が開封されやすいでしょう。
そして、謝罪の際の件名は「~のお詫び」とするしかないので、コツとしては“お詫び”というフレーズ+②のように今後の方向性を伝える意思があることも明記しておけば本文へも誘導できますね。
挨拶・報告
・挨拶
- 担当変更のご挨拶【株式会社△△ ☐☐(名前)】
- 【ご挨拶】株式会社△△ ☐☐(名前)と申します。
・報告
- 【○月○日】お打ち合わせの進捗報告
- 【○○(商品名)】現状報告の件
ポイント
挨拶については、当然ですが件名から名乗ることで誠意が伝わります。
報告は色々なパターンが想像されますが、ここも具体名や数字を入れることで相手からすればイメージしやすくなるのでオススメです。
営業メールの件名でやりがちな失敗例
最後に、注意点として意外とやりがちな失敗についても触れておきます。
- 緊急を要する時の督促
- 本文と件名がミスマッチ
- 件名を毎回変えてしまう
緊急を要する時の督促
ここは、基本的に顧客に対して送るのは失礼です。
顧客からすれば、督促されるようなところを今後も取引をしていきたいと思わないから。
例えば、「【緊急】」や「【急ぎ】」などと仕入先などから送られてきたら、良い気分ではないですよね。
では、どうすればいいのか?
答えは、前項の例文の「依頼」のところでも解説したように、急いでいても「~の依頼」とせずに、「~の件」として本文で急いでいることを伝えればいいです。
ボクの場合は、本文の中で「○月○日までにご回答いただけますと幸いです。」というようにしています。
本文と件名がミスマッチ
ここも、答えは前々項の「本文を書いてから決める」の通りです。
実は意外と件名を書いて本文を書くという人が多いせいか、届いたメールを読んでいると件名としている主旨とズレていることも少なくありません。
これは、本文を書いているうちに『アレも書こう』『コレも書いておこう』などとなるからだと思います。
なので、一番の対策としては本文を書いてから件名を決めるですが、そもそもの問題として「一つの件名に対して、一つの内容にだけ触れる」としていればミスマッチやブレることもないでしょう。
件名を毎回変えてしまう
同じ内容でやり取りしているのであれば、RE:やFW:などはそのまま使うべきです。
『そんなの当然だろ』という声が聞こえてくるようですが、意外と多いのは期間が空いてしまったときです。
連続でやり取りしていれば問題ないです(RE:やFW:を使っていると思います)が、数日または数週間過ぎた頃に『あの件で問い合わせ(または確認)しよう』となったときに、新たな件名で新規作成しているというケースが非常に多いです。
では対策ですが、こういうときに役立つのが「検索窓」になるわけです。同じ案件で確認などをするときは、過去をさかのぼって検索して引用するようにしましょう。
そうすることで、色んな類似した件名が増えて管理が煩雑にならずに済みます。
まとめ:メールは親切であるように心掛ける
営業メールの件名についてでしたが、メールでやり取りをする中で、ボクが最も気をつけていることは一つ。
『相手が親切な内容だな』と、思ってもらえるかどうかです。
メールだけだと、どうしても疑問点が出てきて返信をして何度か行き来したり、はたまた後から電話をしたりなど手間が増えてしまうことが多いです。
でも、そこを先回りして「こんなことを疑問に感じるはず」「この情報は既にあるから伝えておこう」などと意識すれば、自然と余計な手間は減らせるはずです。
メールをもっと、お互いにとって効率的なツールにするかしないかは送る人の腕次第といっても過言ではありません。
今回は以上です。
件名の次は書き出しですが、ビジネスメールの書き出しの記事も書いてるので合わせてどうぞ。
【簡単】ビジネスメールの書き出しは3つのマナー&例文8つで解決
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【例文あり】営業マンが送るアフターフォローのメール5つのポイント