「このまま営業職を続けていていいのだろうか・・・?AIに置き換えられる職業が増えてきているけど、果たして営業職も将来性はあるのか?」
今回は、こんな悩みを解決していきます。
記事の信頼性
この記事を書いているボクは営業経験20年。
今まで営業職の将来性に不安を持ったことは、正直ありません。
でも、営業を必要としない業界があるのは事実であり、AIに置き換えられるのでは?という時代に入ってきているので、今回改めて営業職の将来性について考えてみました。
営業職に将来性はあるのか~結論、あります~
- 営業職に将来性があるか疑問視される理由
- 営業職に将来性があるかどうかは自分次第
- ボクはこうやって営業職で生き残ってきました
まずは、営業職の将来性について解説していきます。
営業職に将来性があるか疑問視される理由
AIに置き換えられる?
2020年以降の現代ではよく囁(ささや)かれている「AI」ですが、なぜ営業職までそう思われるのかですが・・・それは、営業職が労働集約型の業種だと勘違いされているからだと思います。
でもボクは、営業職は労働集約型ではないと思っています。
その理由は、コンビニのレジ打ちや運転手や工場の流れ作業等のように思考停止でできる仕事ではないから。
営業職は常に顧客や仕入先のことを考えて進めるビジネス形態なので、「労働集約型」という部分に対しては違うと思っています。
なので、営業職がAIに置き換えられることは今後もないというのが結論です。
必要な情報だけでいい
近年では無駄におしゃべりするだけの営業マンなら、必要な情報だけを提供するシステムがあればいいと思われるお客さんもいるでしょう。
ただ、実際そうなった場合のことを考えてみてください。
例えば、完全に情報交換だけの企業同士の付き合いが続いて、製品の不具合やシステムのトラブル等による問題が発生した場合、誰が対応しますか?
営業マンがいない企業であれば、関係構築もできていないので契約解除という選択肢になる可能性は十分にあり得ます。
そういう意味でも、きちんと対面して信頼関係を築ける営業マンは必要不可欠な存在なわけですね。
やたらと人件費がいる
ここはどの企業でも抱えている悩みではあると思います。
でも、普通に考えて会社の業績を左右する営業職に対して仕事に見合った対価を支払うことができない=投資できないということは、会社の存続に影響することになります。
では、もし現在そんな課題に直面しているのであれば、人事考課を見直す良い機会であったり、本当に結果を残す営業マンだけに絞る少数精鋭という道もあるはずです。
ただ、ここもデキるセールスマンだけにした場合に業績は上がっても社内の雰囲気が殺伐としていたり・・・という問題も出てくるかもしれないので、業績は上げれなくてもムードメーカー的な存在の人もいるはずなので、タッグを組んだり相性のいい顧客で分けたりという風にすれば丸く収まると思います。
営業職に将来性があるかどうかは自分次第
結論はこの通りですが、どういう意味かと言うと「やらされている仕事だけをしている営業マンはダメ」ということです。
これはどんな仕事にも当てはまることですが、上記でも述べましたが思考停止して働く職種はどんどんAIに置き換えられてくるでしょう。
でも、営業職は意外とクリエイティブな職種なので、
- これから自分でこんな仕事をしていきたい
- ○○と取引できれば新しい部署を作れる
- 社内でチーム制にして売上拡大を狙いたい
という感じで企画することも可能になり、楽しさは無限大にあります。
ボクはこうやって営業職で生き残ってきました
ボクが営業職を20年やってこられたのは、「洞察力」「推進力」「順応性」を磨いてきたからだと思っています。
順に解説していきます。
洞察力:営業は少し斬新な観点を持つことで差別化できます。では斬新なアイデアや提案をするにはどうすればいいか?それが洞察力です。そのお客さんに合ったものでも、誰でも考えつくようなものは必要とされていません。必要とされているものの本質がズレていなければ、受け入れられます。
推進力:これは簡単に言えば、誰かの真似をしたり二番煎じではダメということです。リーダーシップとまでは言いませんが、『社内で反対されても、この顧客は絶対に獲得してみせる』や『この企画は通るまで何度も試行錯誤していく』という風に自分の意志を貫くとい気持ちを持つことが大事ということです。
順応性:営業マンはプライドが高すぎると務まりません。営業は色んな人と接し様々な場所に赴く業種なので、そこで上手くやることこそが営業力なのです。
これらのどれか一つでも自分にはあると思える方は、ボクは営業に向いていると思います。
こんな営業マンには将来性がある5つのポイント
- マルチスキル習得ができる
- アフターフォローこそ神髄
- 感謝を忘れず行動で示す
- 自ら考えてトライ&エラー
- 常に外に目を向けている
営業職の将来性について触れたところで、今後も必要とされる営業マンについて解説します。
マルチスキル習得ができる
これからの営業マンは、営業のことだけを考えているだけでは生き残れないというのがボクの持論です。
その理由は、営業マンも多様性を求められるようになっているから。
実際に、ボクは簿記を取得していますし、WEBサイトも作れます。それ以外には同業界の現場の資格を取得したり、今は在庫管理のためデータベースを習得するため日々学習しています。
例えば、営業マンは基本として数字=売上を扱いますが、売上を上げても最終的に必要なのは回収(集金や入金確認)することです。そこで、単に売上だけを追いかけている営業マンと経理のことも多少かじっている営業マンとでは、どちらが重宝されるでしょうか。
当然、お金のやり取りをする以上、経理=簿記の知識を兼ね揃えている営業マンは頼りにされます。
それに、仮にAIがスキルを身につけても、それを掛け合わせたり応用するまでに時間を要するので、スキルがある営業マンが即座に対応することで評価されますね。
というように、これからの営業マンはマルチスキルを手にすることで、活躍する場所が増えること間違いありません。
アフターフォローこそ神髄
ここは、営業職にとって要(かなめ)になるところです。
なぜなら、営業職は「かゆい所に手が届く」というマメな部分やフットワークの軽さが売りにできるのでアフターフォローも信用獲得には欠かせないものなので。
どんなに合理的・効率的な提案ができたとしても、どのタイミングでフォローすればいいのか・相手がどんなことに迷っているのかを読み取る力がなければ、せっかくのチャンスを活かせないままになります。
ボクはマメな方なので、このアフターフォローに関しては出来ていると思っています。
例えば、新規開拓の営業後には必ずお礼のメールを送ります。そして、返信があったり問い合わせがあれば躊躇なく電話も入れます。最初は新規業者なので警戒されますが、アフターフォローをキッカケにやり取りを増やしていくことで『また会ってみようかな』という風になってもらえるようになります。
感謝を忘れず行動で示す
これは、商売をする上での基本ですね。
どんなに仲がいい関係であっても、相手に対して感謝の気持ちを表すのは行動なので。
こんなことをAIがすることは難しいと思います。
『このお客さんにはお世話になっているから、〇〇してあげよう』や『あのお客さんなら、こんな提案を喜んでもらえるはず』などと、想像してみて実行するとかですね。
感謝はその人によって度合いが違い、それを行動で相手に示されますことができた時に初めてかけがえのない繋がりを持てます。
ビジネスは金銭面だけでの取引でドライな関係が成立することも普通にありますが、そんな関係性は長続きしないと思っています。
感情が邪魔をすると思う人もいるかもしれませんが、そう思う人も絶対に誰かからの情のおかげで今に至っているはずなので、それを蔑(ないがし)ろすることは孤立することを意味します。
なので、(全ての人へとまでは言いませんが)ある特定の感謝すべき相手へは敬意を払うべきです。
自ら考えてトライ&エラー
営業マンはもともと自分で考えて売上を作っていく職種なので、当然と言えば当然ですね。
ただ、中にはそういう能動的ではなく、何事にも受け身・指示待ちという営業マンがいることも事実です。なので、少しずつでも考えを変えてもらえたらと思います。
では具体例です。
例えば、自分の提案が通らなかった時に次のお客さんへの案内は控えようとなりがちですが、ボクの場合は何が拒絶された理由なのかを考えて、次のお客さん向けに気持ちを切り替えます。
・『さっきのお客さんには○○の部分を前面に出し過ぎたから、次のお客さんは△△のことに詳しいから☐☐を強調してみよう』
・『今まで案内した新製品では○○の部分がなかったから、そこを詳しく説明して導入メリットを持ってもらおう』
・『次のお客さんは以前に○○のことで悩んでいたから、さっきのお客さんにはPRしていなかったこの部分を提案に組み込んでみよう』
こんな感じで十人十色の顧客に向けて、四方八方の角度で考えを巡らせていくことで受注に繋がって、また頑張れる糧になっていくんです。
常に外に目を向けている
営業職が生き残るには常にこの姿勢が大事になってきます。
営業をしていると既存の取引だけで忙しくなったり売上も賄えたりと、新しいことに挑戦する気力も低下しまいがちなので。
外に目を向けるということは、既存取引で満足せず新規開拓や新たな情報を収集する意欲があるということです。
ボクは、今以上にもっと収入を上げたいので、現状に満足せず新規開拓に率先して取り組みます。
新しい人に出会ったり新しい環境を知ると、面白いことに自分の中でもアイデアが閃(ひらめ)いたりします。それに、新しい人と意気投合すると、新たなビジネスがスタートすることも普通にあります。
外に目を向けるとこれだけ可能性が広がるわけなので、やらない手は理由がありませんね。
営業職自体、業界によって要不要になっていくということは否めませんが、ここで挙げたことができていれば業界問わず今後も営業職の需要は維持できると思っています。
まとめ:営業職の将来性を考えるより・・・
ここまで「営業職の将来性」について解説してきました。
ボクも営業職に就いたばかりの頃は不安で、自分で向いているのかどうか手探りの時期も長かったです。
でも、営業をしているうちに感動を覚えたり自力で売上を作る楽しさを知ったり、日々の経験の中で営業職が天職かもと思えるようになりました。
・・・なので、何を言いたいかというと、この記事を読んでいる方にはどうなるかわからない先のことを考えるよりも今直面していることにどれだけの実力をぶつけられるかと真摯に向き合うことで、自分の進むべき道も拓かれていくと思っています。
今回は以上です。
ちなみに、今回の記事で挙げた「アフターフォロー」や「スキル」に関しては、こちらの記事にも詳しく書いているので合わせてご覧ください。
【例文あり】営業マンが送るアフターフォローのメール5つのポイント
【経験談あり】営業マンに本当に必要な5つのスキル~実務&思考編~