「新規営業で面談したお客さんに送る、お礼メールのポイントを知りたいな~。あと、参考になるメールの例文もほしい。」
この記事では、そんな悩みにお答えします。
記事の信頼性
この記事を書いているボクは、営業経験19年以上。
これまで経験した小売業界・流通業界・製造業界で新規開拓をして、80社以上の取引を実現。
この記事を書いている2021年12月現在も、新たに2社と契約できています。
新規営業の面談後に送るお礼メール5ステップ
ボクがいつも心掛けてやっていることは、以下の通りです。
- お礼メールの期限は翌日までが原則
- メールアドレスを登録してから作成する
- 件名は相手にわかりやすいのが一番
- 定型文にならないような工夫は必要
- 誤字&脱字、本文を確認してから送信
お礼メールの期限は翌日までが原則
営業のあとにお客さんへメールする以上は、これが基本です。
営業のあとは、「この人は本当に信頼できるのか?」「(営業だから)口だけの人じゃないだろうか?」という風に、試されているから。
ボクの場合も、できる限り当日中に送りますが、営業回りで遅くなったり等でどうしても当日にできないときは翌日の朝一番でメールを入れます。
また、メールなら多少遅い時間でも大丈夫では?と思われがちですが、そこは相手のことを配慮すべきです。
お客さんによっては、会社のメールアカウントを会社携帯(スマホ)に設定しているかもしれません。
その場合、夜中に送れば着信音で寝ているところを起こしたり、せっかく気持ちがオフになっているところを仕事に舞い戻すことになり、気分を害される可能性もあります。
なので、時間が遅いときは翌朝に送るようにするべきです。
よくある質問:翌日も多忙でメールできないときは、どうするの?
もし、事前にそうなるとわかっていれば、ボクは以下のことをやっています。
- 当日中(寝るまで)に内容を考えて
- スマホなどにメモしておいて
- 翌日にその内容をコピペして、すぐに送る
こうすることで、そのお客さんのことをどれだけ考えられているかが相手に伝わりますからね。
メールアドレスを登録してから作成する
ここは、ぶっちゃけ必須ではないです。
それよりも早く送ることを、最優先すべきだから。
実際、ボクも時間がない中で早く送りたいときは、名刺のアドレスをそのまま記載していることもあります。
ですが、印象的に良い方は登録されているほうであることは間違いない(相手にも表示される)ので、よほど時間に弊害がない限りは登録してから送るようにしてください。
件名は相手にわかりやすいのが一番
難しく考える必要はありません。
なぜなら、当日中または翌日に送れば、たいていの人は開いて見てくれるから。
ボクの場合は、「本日(昨日)はありがとうございました」「本日(昨日)のご面談の御礼」として、そのあとに「社名+名前」を書いているだけです。
定型文にならないような工夫は必要
だいたい、定型文っぽいのは相手からは読み解かれます。
なので、ある程度は型を作ってもいいですが、そのお客さんに合った内容に多少カスタムするようにしてください。
ボクもお客さんが読んでいて反応するように、必ずその時に話していたことに触れるようにしています。
誤字&脱字、本文を確認してから送信
メールを送る上での基本ですね。
普段届くメールでも、たまに誤字を見ますが、相手への配慮が足りないのがわかります。
ボクはメールするとき、(特にお客さんに送るメールは)必ず2~3回は見直します。
新規営業の面談後にすぐ使える、お礼メール3選
では次に、実際に送るメールの例文です。
新規営業の面談後であれば以下の3パターンのみと思うので、絞り込んでみました。
- シーン1:飛び込み営業後のお礼メール
- シーン2:アポ済み営業後のお礼メール
- シーン3:課題をもらえた時のお礼メール
シーン1:飛び込み営業後のお礼メール
件名:本日のご面談の御礼【株式会社○○○○の○○です】
○○株式会社
○○部 ○○課
課長
○○様
大変お世話になります。
株式会社○○○○の○○です。
本日は、唐突にお伺いさせていただいたにも関わらず、
ご面談のお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
本日は、初めてのお伺いということで、弊社のご案内のみとさせていただきました。
次回お時間をいただける機会がございましたら、改めて弊社の強み・
貴社の売上に貢献できるご提案などをさせていただければと存じます。
今回のご面談を機に、弊社の企画力及びフットワークの軽さを強みとしまして、
貴社のお力になれるよう尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
また、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談くださいますと幸いでございます。
以上、
改めまして、本日は貴重なお時間をいただけましたことに御礼申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
***************************************
株式会社○○○○
○○部 ○○課
○○○○(氏名)
住所:〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○○番地
TEL:○○○○○/FAX:○○○○○
携帯:○○○-○○○○-○○○○
E-MAIL:○○○○@○○○○○○
HP:https://○○○○○○.co.jp
***************************************
上記の通りですが、飛び込み営業によるお礼メールのポイント&流れは以下です。
- 最初には、必ずお礼
- 次回につながる内容を
- 力になれることのPR
- ヒアリングできる体制
- 最後に、もう一度お礼
最初には、必ずお礼
ここは基本ですね。
飛び込み営業後のメールでは、このお礼でいかに感謝の意を表せるかだと思います。
次回につながる内容を
次につなげるために、どれだけ「また会ってみたい」と思われる魅力的な内容を書けるかが、大事です。
力になれることのPR
自社の強みなどを添えておくだけで、お客さんの頭の片隅に置いてもらえ、仕事をもらえるかもしれません。
営業はこうやって、案件を増やしていくものなので。
ヒアリングできる体制
既存の取引先にはできないことを、相談してもらえる可能性があります。
ここも忘れず、入れるようにしてください。
最後に、もう一度お礼
ボクの場合、飛び込み営業をした時は「本当に感謝している」という気持ちを込めて、文面の最後にもう一度お礼の一言を入れます。
シーン2:アポ済み営業後のお礼メール
件名:本日はありがとうございました【株式会社○○○○の○○です】
○○株式会社
○○部 ○○課
課長
○○様
大変お世話になります。
株式会社○○○○の○○です。
本日は、ご多忙のところ貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
本日ご案内しました商品につきましては、ご面談の際にもお伝えしました通り、
弊社で最も人気の商品であり、納期も6ヶ月待ちの状況になっております。
貴社の売上に貢献できる商品になると考えておりますので、お取り扱いに向けて
ご検討いただけますと幸いでございます。
その他にも、気になる商品または開発希望のご要望などございましたら、
お気軽にご相談ください。
それでは、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
***************************************
株式会社○○○○
○○部 ○○課
○○○○(氏名)
住所:〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○○番地
TEL:○○○○○/FAX:○○○○○
携帯:○○○-○○○○-○○○○
E-MAIL:○○○○@○○○○○○
HP:https://○○○○○○.co.jp
***************************************
アポイント済み営業後のお礼メールのポイントは、以下のように信頼されることです。
- 口頭だけでなく文面でもPRする
- 渾身の案内であると理解してもらう
- 具体的に相談に乗ることも添える
口頭だけでなく文面でもPRする
面談の中で話した内容は、忘れられている可能性があります。
文面で、さらに数値化しておくことで改めて理解してもらえたり、社内展開してもらえることもあります。
渾身の案内であると理解してもらう
こちらが自信を持った商品(またはサービス)であることを主張しておけば、お客さんも安心できます。
その代わり、後から電話を入れるなどのフォローは大事ですけどね。
具体的に相談に乗ることも添える
ここは、他社と差別化できる点でもあります。
面談の中で得た情報をもとに、またはお客さんが欲していそうな要望に応えようとする姿勢も大事です。
ちなみに、今ではアポメールを書くことも多いと思いますが、どういう点を押さえていればいいか迷う方は、こちらの記事を参考にしてください。
【例文3選】営業マンがメールのアポイントで失敗しない5つのコツ
シーン3:新規営業で課題をもらえた時のお礼メール
件名:本日のご面談の御礼【株式会社○○○○の○○です】
○○株式会社
○○部 ○○課
課長
○○様
大変お世話になります。
株式会社○○○○の○○です。
本日は、お忙しい中お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
本日ご指摘いただきました商品改良の件につきまして、貴重なご意見を
反映するべく早速社内にて共有いたしました。
つきましては、次回に進捗状況などをご報告させていただければと思いますので、
また改めてアポイントを取らせていただきたいと存じます。
別途、新商品または開発中の商品につきまして、合わせてご案内させて
いただけますと幸いでございます。
その他、お困りごと、またはご要望などございましたら、お気軽にご相談ください。
それでは、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
***************************************
株式会社○○○○
○○部 ○○課
○○○○(氏名)
住所:〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○○番地
TEL:○○○○○/FAX:○○○○○
携帯:○○○-○○○○-○○○○
E-MAIL:○○○○@○○○○○○
HP:https://○○○○○○.co.jp
***************************************
新規営業で課題をもらえた時のお礼メールは、以下のような行動力がポイントです。
- 早く動いていることをPRする
- もらえた課題で次回につなげる
- 別件の案内がある旨も添える
早く動いていることをPRする
せっかく新規営業でもらえた課題なので、すぐに動いていることを伝えておくことで「この人に任せれば対応が早い」となり、また違う相談をいただけます。
もらえた課題で次回につなげる
上記で、動いていることをPRして進捗を報告できるので、それをネタに次回訪問する口実にします。
こうやって次へ次へと、つながる方向へ持っていくことです。
別件の案内がある旨も添える
面談の中では全てを出し切らず、次回また会ってもらえるようなネタも小出しにしておけば、そのうち関係性も作れてきます。
以上ですが、ケースバイケースで、1+3、または2+3という風に使えますね。
補足
最後に、結構やりがちなミスであったり、ボクが注意していることを補足しておきます。
- あまり恐縮しすぎないこと
- 簡略になるよう心掛ける
- 改行は25~40文字程度
- 漢字は多用しないようにする
- 署名に全ての情報を入れる
あまり恐縮しすぎないこと
感覚的にちょっと難しいかもしれませんが、簡単に言えばあまりビビりすぎないことです。
そして、ボクたちは営業なので「攻める」ことを忘れてはいけません。
簡略になるよう心掛ける
逆に初めて送られてくるメールが長いと、ウンザリしませんか?
メールでは要点だけを伝えて、深掘りしたいことや詳細があれば電話や次回面談で伝えるべきです。
改行は25~40文字程度
ここは「適度な改行」を入れることで、圧迫感を与えずに済みます。
パッと見たときに、スッキリしているのが一番ですからね。
漢字は多用しないようにする
ここもパッと見の話ですが、漢字ばかりが並んでいると流し読みされる可能性もあります。
それにPCで変換すればいくらでも漢字で書けるので、ひらがなやカタカナも入れる工夫が必要です。
署名に全ての情報を入れる
この署名は、人によって結構さまざまです。
ボクは営業している以上、連絡がほしいと思っているのでできる限り全て載せています。
例えば、携帯番号は載せずに会社だけにかかるようにして、社内営業としてPRする人もいますが、愚の骨頂ですね。
まとめ:これぞアフターフォローの神髄
この新規営業のあとに送るお礼メールは、意外と勝敗の分かれ道と言っても過言ではないです。
忙しいことを理由に送らなかったり、思考停止した定型文を送っているようでは、その後の取引に影響します。
営業は「自分がされて嬉しいこと」を相手にもするべきと考えていれば、自然と良い方向へと向かいます。
今回は以上です。
新規営業に関わらず、「営業後のアフターフォローメール」と「メールの書き出し」についての記事も書きました。合わせて、ご覧ください。
【例文あり】営業マンが送るアフターフォローのメール5つのポイント
【簡単】ビジネスメールの書き出しは3つのマナー&例文8つで解決
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