「以前取引していたお客さんに久しぶりにメールを送りたいけど、どんな内容にすればいいんだろう?取引を再開させるためのポイントもあったら教えてほしいな~・・・。」
今回は、こんな悩みを解決していきます。
記事の信頼性
この記事を書いているボクは、営業経験20年。
これまでルート営業や新規開拓などの営業活動をしてきましたが、その中で当然、休眠口座(顧客)=ご無沙汰のお客さんへのアプローチもしてきました。
今回は、実際にボクがご無沙汰のお客さんと対応してきた中で成功した方法を解説していきます。
営業マンがご無沙汰の顧客に送るメールの書き方
最初に、メールの書き方を解説していきます。
- 件名はどこの誰かを明示する
- ご無沙汰のお詫びは忘れない
- なぜ今メールしたのかを伝える
- 面談するためのステップにする
- いつでも歓迎でハードル下げる
件名はどこの誰かを明示する
件名には、社名と氏名を書いてください。
ご無沙汰のお客さんに連絡するのであれば、まずはここが礼儀です。
ボクの場合は、「〇〇の件【〇〇㈱ 〇〇】」という風にタイトルのあとに必ず入れるようにしています。
普段からやり取りしているお客さんであれば、件名を見ずとも「あ、〇〇さんからのメールか」と受け取り開封してもらえますが、ご無沙汰のお客さんはそうはいきません。
あなたもそうだと思いますが、普段やり取りしている人と久しぶりの人からのメールやLINEなどでどちらを先に見ますか?答えは、前者(普段やり取りしている人)ではないでしょうか。
人の心理的に、メールが届いた瞬間から「??」「誰だっけ?」になると後回しにされます。それは考えてる時間がもったいないから。
なので、もったいぶらずにどこの誰なのかを明確にして、どういう要件で連絡しているのかを伝えることが先決なわけです。
ご無沙汰のお詫びは忘れない
ここは相手への配慮なので、必須ですね。
ボクの場合は、「ご無沙汰しております。」や「大変ご無沙汰しておりまして、申し訳ございません。」と、一言だけ入れるようにしています。
この一言があるかないかで勝敗が決まるとまでは言いませんが、この一言がなく、いきなり本題に入るとどう思われるでしょうか。「久しぶりに連絡してきて、ぶっきらぼうに何だ?」と思う人も中にはいるでしょう。少なくとも、同じ立場ならボクはそう思います。
相手も人間なので、こういった一つひとつの配慮の積み上げで信用に変わっていくものです。
あなたが営業マンなら、一人ひとりのお客さんを大事にするように、(今では会話をするように増えてきた)メールの文言にも気をつけるようにしましょう。
なぜ今メールしたのかを伝える
ここは本題のところですが、「取引をしてほしい」という下心丸見えで売り込むようなことはしてはいけません。
なぜなら、相手(お客さん)は警戒しているから。普段やり取りしている営業マンに対しても吟味しているお客さんが、久しぶりに連絡をしてきたあなたからいきなりモノ(サービス)を買うはずがありません。
では、どうすればいいのかですが、答えはギブすることです。
具体的に言えば、情報提供ですね。
何を提案するかにもよりますが、例えば以下のような感じ。
・今この〇〇という商品(サービス)の需要が伸びている。その背景には〇〇がある。
・(製造業の場合)〇〇という製品の生産に苦戦していましたが、最近開拓した外注先で納期〇ヶ月での対応が可能となり、関連する製品の製作依頼が増えてきています。
情報提供する範囲ですが、特に制限する必要はないかと思います。
その理由は、やはり警戒されているから。情報を小出しにしていたり、会うために出し惜しみするようではスルーされる可能性もあります。
なので、ボクの場合は出せる情報は全て提示しておいて、そんな姿勢を見てもらうことで信用を取り戻すようにしています。
面談するためのステップにする
ここは、取引を再開させるためのポイントですね。
せっかく久しぶりに連絡をしたわけなので、「面談」につなげるべきです。
メールはあくまでツールなので、これだけで完結するはずがありません。
営業は、相手(お客さん)と対面して初めてスタート地点に立ちます。
ボクは、電話でもメールでもDMであっても本来の目的(面談)に到達させるために、手を変え品を変えて模索します。
なので、営業であれば、ここでつなぎ留めるようなフレーズを入れられるかで、次のステップに進めるかどうかの分かれ道になります。
具体的には、以下のような感じです。
・お時間をいただけるようでしたら、本製品以外に貴社にマッチングする製品もご紹介させていただきます。
・ご面談の機会をいただけるようでしたら、貴社にとって有益な情報もご提供できるかと存じます。
・他社様にて実績がございます製品もございますので、一度ご面談のお時間をいただけると幸いです。
いつでも歓迎でハードル下げる
ここも配慮の部分ですが、先方(メールを送ったお客さん)は常に忙しい身であることを忘れてはいけません。
『すぐに返信をもらわないと・・・』と焦らずに、寛容な心で受け入れるようにしましょう。
具体的には、以下のように書いておけばいいです。
・お忙しいと思いますので、またお時間のあるときにご連絡いただければ幸いです。
・お忙しいところ恐れ入りますが、お検討の上ご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
・ご多忙とは存じますが、ご連絡いただけることをお待ちしております。
この場合、そのまま(送りっぱなし)では当然スルーされることもあるので、ボクは数日経っても反応がないときは電話を入れるようにしています。
ご無沙汰の顧客への営業メールの例文とポイント
次に、実際の例文をポイントを交えて解説します。
- ご無沙汰の顧客への営業メールの例文
- ご無沙汰の顧客への営業メールのポイント
ご無沙汰の顧客への営業メールの例文
件名:新商品ご案内の件【〇〇㈱ 〇〇】
〇〇〇〇株式会社
〇〇部〇〇課
課長
〇〇様
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
ご無沙汰しておりまして、申し訳ございません。
この度、〇〇の業務を効率化するための新製品を発売することになりましたので、ご案内にご連絡させていただきました。
今回の新製品をご案内差し上げた理由としましては、以前△△様とご面談させていただいた際に、本製品のようなものがあれば検討いただけるとのことでしたので、ご連絡いたしました。
なお、新製品の詳細につきましては、添付のPDFにてご確認いただきますよう、お願いいたします。
また、お時間をいただけるようでしたら、本製品のご説明と合わせまして、貴社にマッチングする製品もご紹介できればと存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、お検討の上ご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社○○○○
○○部 ○○課
○○○○(氏名)
住所:〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○○番地
TEL:○○○○○/FAX:○○○○○
携帯:○○○-○○○○-○○○○
E-MAIL:○○○○@○○○○○○
HP:https://○○○○○○.co.jp
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ご無沙汰の顧客への営業メールのポイント
ご無沙汰メールのポイントは以下です。
- 以前のエピソードを添える
- 別紙を使って文面を簡略化
- 他も紹介できるPRをする
以前のエピソードを添える
以前話していたことをより鮮明に伝えることができれば、評価は高いです。
お客さんからすれば、『そんなことまで覚えてくれていたのか』とあなたに対して安心感が芽生えます。
ご無沙汰になったことは素直に謝罪しているわけなので、あとはあなたがどんなアプローチをしようとしているのかを試されるわけです。
別紙を使って文面を簡略化
久しぶりのメールで長文になるのは、嫌がられます。
できれば、連絡のキッカケとなる資料は事前に準備しておいて、別紙で添付して送った方が親切というものです。
製品(サービス)の案内などは口実でしかないので、そこに時間を費やすよりも、「どうすれば返信がもらえるか」や「電話を入れるタイミング」などを考えた方がいいでしょう。
他も紹介できるPRをする
話のネタは多いに越したことはありません。
営業を長年している人はご存じかもしれませんが、最初に売り込んだものが気に入られるとは限りません。
お客さんが魅力に感じるものを用意しておいて、「△△というものも、ご紹介できます」「☐☐であれば、貴社の売上に貢献できると思います」などと、臨戦態勢に入っておくとよりいいです。
まとめ:ご無沙汰の営業メールはチャンス
ご無沙汰のお客さんに送るメールについて解説してきましたが、ボクからのアドバイスとして言えることは“恐れずに行こう”です。
営業というと、どうしても会社の顔なので『相手に失礼なことをしたらどうしよう・・・』『連絡が途切れていた相手にゴリゴリ営業するのも・・・』などと恐れてしまいがちですが、気にすることはありません。
ボクたちは、営業として当然の業務を進めているだけなので。
それに、既存の今付き合いのあるお客さんと違って、ご無沙汰のお客さんに対しては失うものは何もありません。
なので、ご無沙汰のお客さんにも「思いっきり営業すればいい」というのが、ボクの持論です。
今回は以上となります。
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